中小企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の活用。福岡、北九州でDX化支援の実績多数。AIやIoTの導入ならお任せ下さい。

DX推進コラム

2021-10-04

【中小企業かごしま6月号】中小企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の活用

(中小企業かごしま 6月号より)

知って得する「DX」~最近ウワサの「DX」って、何?

国や行政からのお知らせや、コマーシャルなどでも、
最近よく目にする耳にするDX(デジタルトランスフォーメーション)

なんだか難しそう~~…と目をそらしている方、「寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!」

  • ☆どういうことで、
  • ☆何に使えて、
  • ☆いくらくらいかけたらどのくらい儲かるのか
  • なんてことを4回シリーズで、お伝えできたらと思います。

まずは、デジタルトランスフォーメーションが、なぜ「DX」なのか…、
デジタルのDはともかく、トランスフォーメーションがXってなぜ?と、多くの方が疑問かと思います。

これは、トランスの『交差する』という意味を視覚的にXで表しているのだそうです。

デジタルが交差

2018年12月に経済産業省が発表したDX 推進ガイドラインの中で、DX とは、
『企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること』とされています。

言い換えると、『デジタル(ネットとか、AI とか、いろんなアプリとか)の技術が進んだし、どんどん安く気軽に使えるようになってきているから、これで仕事を楽にして、新たなお客様をゲットしたり、既存のお客様と簡単に深く繋がったりして、売上伸ばして経費を節減してね~』って感じでしょうか。

これまでのように、IT 投資をおおげさに考えるのではなく、身近なところから変えていきましょう!と捉えてくださると良いかと思います。

コロナ禍にあって、よりデジタル活用や非対面でのビジネスが推奨され、
特にネット活用の販売やテレワークが注目されがちですが、
もちろん、それだけではありません。

事業を行う組織にとって、その規模の大小にかかわらず、
情報は血液のようなもので、情報の流れは血流で、
流れが停滞しているのは、動脈硬化みたいなものなのです。
どこで停滞しているかを認識したら、そこの改善から取り組むのも良策です。

食品製造販売会社の情報の流れ(血流)例
食品製造販売会社の情報の流れ(血流)例

私は、システムなんてわからないとおっしゃる企業さんへは、
大きな投資となる基幹システムは置いておいて、とりあえず、安価なシステム間データの自動コピー&ペーストや、大きなモニターに無料のGoogle ドライブ上のデータを映して共有など、まずは第一歩を踏み出して、「こうしたらもっと良くなる」ことをしっかり見据えて、継続的に手を入れていくことをお勧めしています。

ネット販売が増えたことで、売上の販売管理システムへの入力が煩雑になったというお悩みは共通です。
「FAXでも電話でもメールでも注文が来て、入力が大変」という方は、無料の注文フォームを配布して対応いただけるようにするなどが考えられます。
こうした自動で登録されるような仕組みを導入するなど、手軽にできるところから手をつけてみても良いかもしれませんよ!

次回は、コロナ禍で進んだ非対面の販売と業務について書きたいと思います。
(次回は8月号に掲載)

【執筆】有限会社インテリジェントパーク代表取締役
一般社団法人AI・IoT 普及推進協会九州支部支部長
荒添 美穂